7月3日(土) 分科会 9:00〜11:30
「重複障害者の地域生活支援を巡る課題と対応」
脳卒中や脳外傷では、しばしば身体の麻痺と記憶や遂行機能低下などの高次脳機能障害を合併する。これらの障害は、一般に比較的長期にわたって症状の改善を認めるが、中〜重度の障害では、たとえ改善を認めても日常生活に多大なマイナスを生じる後遺障害として注目されているところである。しかし、高次脳機能障害に対するリハビリテーションや社会参加については十分な場が確保されているとはいえない。その原因としては、高次脳機能障害者を受け入れる社会資源の量的不足や社会資源側の受け入れ体制(知識・対応など)が整っていないことなどが考えられる。
横浜市では高次脳機能障害を主体とする地域作業所やスポーツ活動が立ち上がっている。また、中途障害者地域活動センターでは当初から高次脳機能障害の合併者を多く受け入れて活動してきた。
本分科会では、これら施設での取り組みについて紹介するとともに、高次脳機能障害を合併した肢体不自由者のリハビリテーションや社会参加を適切な形で拡大していくために必要な縦断的なマネージメント方法について、リハビリテーションの立場から検討する。
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