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グループ1 「重度障害者と地域生活」
□ 内容
障害者自立支援法の成立は、重度障害者の地域生活にどのような影響を与えるのか、どのような方向を目指すべきかについて、重度障害者の地域生活に関わる多様な立場から発言していただく。パネリストと会場とのディスカッションも行ないながら、新しい制度下で、重度障害者も含めた「インクルーシブな地域社会を実現」するためのリハビリテーションシステムのあり方を考える。
○ 座長
石渡 和実 (東洋英和女学院大学人間科学部教授・実行委員)
3人のパネリストと行動を共にすることもある石渡が、それぞれの実践についてコメントも交え、障害者自立支援法の課題も踏まえつつ、これからの重度障害者の地域生活を支える地域システムについて議論を深めることをめざす。
○ シンポジスト
(1) 「重度障害のある当事者の立場から」
小田 政利 (自立生活センター・北 スタッフ)
進行性筋ジィストロフィー症で、24時間呼吸器を利用しながらも地域生活を継続していらっしゃる。今回の自立支援法の施行が日々の生活にどのような影響を与えているのか、まず、その生活実態について報告していただく。また、東京都北区にある自立生活センターのスタッフとして、地域のさまざまな障害者の相談に応じ、専門職と連携して活動している体験から、地域生活支援のあり方についての意見もうかがう。
(2) 「権利擁護の立場から」
大石 剛一郎 (東京弁護士会所属、湘南ふくしネットワーク・オンブズマン)
水戸事件など、障害者の権利侵害に関わる多くの事件の弁護を担当し、各地のオンブズマン活動の実践にも携わるなど、障害者の権利擁護に関わりの深い弁護士として、自ら権利を主張することが困難な重度障害者の権利擁護のあり方について語っていただく。最近は、苦情解決制度の第三者委員として、グループホームの相談などにも多く関わり、自立支援法の影響などについて、支援者・利用者の現場での率直な声も踏まえている。それらの実践も通して、地域生活のあり方について、弁護士の立場から意見をお聞きする。
(3) 「相談・ケアマネジメントの立場から」
曽根 直樹 (東松山市総合福祉エリア施設長)
埼玉県東松山市で、障害児の療育からスタートし、障害がある人の地域生活についてライフサイクルに応じた支援を展開している。障害者ケアマネジメントの先駆的な実践も高く評価されている東松山市で、3障害の総合化はもちろんのこと、介護保険法でのサービスも含めて、年齢・属性にとらわれない個別の地域生活支援を展開している。その拠点である東松山市総合福祉エリア所長としての立場と、さまざまな障害がある当事者・家族と長く関わってきた体験から、重度障害者の地域生活支援と、障害者・その家族を支える地域をいかに構築してくかについての意見もうかがう。
○ コメンテーター
高嶺 豊 (琉球大学法文学部教授)
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